大阪市不用品回収センター
そこで本記事では、大阪市でタンスを処分する方法を詳しく解説します。大阪市の公式ルールに基づく処分費用や手続き、さらに市の収集以外に利用できる6つの処分方法について、それぞれの特徴や注意点をまとめました。
タンスを粗大ごみとして大阪市で処分する場合
- 最大辺が30cmを超える大型廃棄物
- タンスやベッド、机など一般的な家具類が該当
- 他の可燃ごみ・不燃ごみと一緒に出せない
- 大阪市の粗大ごみ収集サービス等を利用する必要がある
大阪市においてタンスは粗大ごみの扱いとなります。そのためタンスを処分する際は、他の可燃ごみ・不燃ごみと一緒に出すのではなく、大阪市の粗大ごみ収集サービス等を利用する必要があります。
大阪市で処分すると回収費はいくら?
大阪市不用品回収センター
大阪市では粗大ごみ処理手数料券によって処分費を支払います。粗大ごみの回収費用は品目ごとに定められており、タンスの場合はサイズによって以下のように区分されています。
- 小型のタンス: 合計寸法が2メートル未満で400円
- 中型のタンス: 合計寸法が2メートル以上2.5メートル未満で700円
- 大型のタンス: 合計寸法が2.5メートル以上で1,000円
実際の手数料は事前申し込み時に案内されるため、指示に従って必要額のシールを購入しましょう。
なお大阪市の粗大ごみ手数料券は200円・400円・700円・1000円の4種類があり、組み合わせて必要額になるよう購入します。処理手数料券は市内のコンビニやスーパー等で現金で購入可能です。
自治体による回収は費用を安く抑えられる点がメリットです。大阪市の場合も数百~千円程度と他の方法に比べ割安で処分できます。ただし回収日程はこちらの希望通りにはいかず、自分でタンスを搬出して指定場所に置く必要があるなど手間もかかります。費用だけでなくそうした手間も考慮して、後述する他の方法も含め検討するとよいでしょう。
大阪市の粗大ごみ収集
インターネット(24時間受付)や電話(粗大ごみ収集受付センター)、チャットボット、ファックス・はがき等で申し込みます。電話の場合は月~土曜の午前9時~午後5時に受け付けています。
指定額のシールを大阪市内のコンビニやスーパー等の取扱店で現金購入します。インターネット申し込みの場合はキャッシュレス決済も可能です。
収集日の午前8時30分までにタンスを自宅敷地内の指定場所へ出しておきます。シールを貼ったタンスが確認できれば収集員が運び出してくれます。
大阪市にタンスの回収を依頼する方法です。まずは粗大ごみ収集の事前申し込みを行います。申し込みはインターネットや電話、チャットボット、ファックス・はがき等で可能です。電話の場合は月~土曜の午前9時~午後5時に受け付けています。
予約時にタンスのサイズや数量を伝えると、収集日と手数料が案内されます。次に粗大ごみ処理手数料券の購入です。
インターネット申し込みに限り、クレジットカードや電子決済(PayPay、auPAY、d払い等)によるキャッシュレス決済にも対応しており、シールを購入せずオンラインで支払うことも可能です。シール購入の場合は手数料券に氏名または申し込み受付番号を油性ペンで記入し、タンスの見えやすい位置にしっかり貼り付けてください。
そして収集日当日に搬出・回収となります。収集日は原則として予約時に指定された日の朝です。当日は午前8時30分までにタンスを自宅敷地内の指定場所へ出しておきます。
大阪市の粗大ごみの持ち込み
タンスを自分で大阪市の処理施設に持ち込んで処分する方法もあります。大阪市では市民が直接ごみ処理工場に粗大ごみ等を持ち込む場合、10キログラムごとに90円の手数料で受け入れています。
重量制課金のため、特に大型で重量のあるタンスを処分する際には収集依頼より安く済む可能性があります。持ち込み処分を希望する場合は事前に処理施設へ電話予約を行います。
大阪市では地域ごとに担当のクリーンセンターが決まっており、お住まいの区に対応する施設へ事前連絡が必要です。予約なしで直接行っても受け入れてもらえませんので注意してください。
処理施設では自家用車や軽トラックで直接搬入できますが、解体が必要な大型家具や危険物は持ち込めない場合もあります。特に最大辺が1mを超えるものは破砕処理施設での対応となるため、予約時に案内された搬入先を間違えないようにしましょう。
大阪市のタンスの処分方法6選
- 家具店に引き取ってもらう
- 引越し業者に引き取ってもらう
- 買取業者・買取サービス
- オークションやフリマアプリ
- ジモティーなどの地域情報サイト
- 不用品回収業者に依頼
上記の大阪市による粗大ごみ収集・持ち込み以外にも、タンスを処分する方法はいくつかあります。ここでは大阪市内で利用しやすい6つの処分方法を紹介します。
費用や手間、メリット・デメリットがそれぞれ異なるため、ご自身の状況に合った方法を選びましょう。
家具店に引き取ってもらう
- 新しい家具購入時に古い家具を引き取ってもらえる
- ニトリでは同等サイズの古い家具1点を税込4,400円で回収
- 東京インテリアでも約4,000円で引取サービスあり
- 買い替えのタイミングでスムーズに処分可能
タンスの処分理由が「買い替え」である場合は、新しく購入する家具店に古いタンスを引き取ってもらう方法が便利です。大手家具販売店では、配達と同時に不要になった家具を有料で回収してくれるサービスを提供していることがあります。
例えばニトリでは新しい家具の配送時に同等サイズの古い家具1点を税込4,400円で回収してくれます。こうしたサービスを利用すれば、買い替えのタイミングでスムーズに古いタンスを処分できます。
ただし、家具店の回収サービスにはいくつか条件があります。多くの場合、「購入した新品と同数量・同種別の家具に限る」「配送と同時に引き取り」「引取先住所が配達先と同じ」などの制約があります。ニトリでも引き取れる家具は購入商品と同等サイズまでと定められており、超過する大型品は対象外となります。
そのため事前に各店舗の公式サイトや店頭で条件を確認し、引取サービスの利用希望を伝えておきましょう。条件を満たせば、新品配送のついでに手間なく処分できる便利な方法です。
引越し業者に引き取ってもらう
- 引っ越しと同時にタンスの処分が可能
- 重たいタンスを自分で運ぶ必要がない
- 新居への移動と同時に処分できる
- 処分料は数千円程度の追加料金が一般的
引っ越しを機にタンスを処分したい場合は、契約する引越し業者に不用品として引き取ってもらう方法もあります。大手の引越し業者の中には、オプションサービスとして不要家具・家電の回収処分を受け付けているところがあります。
引越し当日にタンスの搬出と処分をまとめて依頼できれば、一度の作業で済むため効率的です。重たいタンスを自分で運ぶ必要もなく、新居への移動と同時に処分できる点がメリットと言えます。
ただし、全ての引越し業者がタンス回収に対応しているわけではない点に注意が必要です。業者によっては家電リサイクル法対象の電化製品のみ引き取り可能で、家具は扱わない場合もあります。
対応可否や料金は各社で異なるため、見積もり依頼の際に「タンスの処分もお願いしたい」と相談してみましょう。処分料はタンスの大きさや重量によりますが、一般的に数千円程度が追加料金としてかかることが多いようです。
交渉次第ではサービスで無料回収してくれるケースもありますが、事前確認は必須です。引越し当日のバタバタの中で不要なタンスだけ残ってしまわないよう、事前に引き取り可否をしっかり確認しておきましょう。
買取業者・買取サービス
まだ使える状態のタンスであれば、リサイクルショップなど買取業者に買い取ってもらうのも良い方法です。処分どころか現金化できる可能性があり、費用負担ゼロでタンスを手放せます。大阪市では不用になった家具類のリユースを積極的に推進しており、民間の買取サービスの活用も呼びかけています。
タンスの買取額は大きさ・ブランド・状態によって様々です。ニトリや無印良品などのタンスなら数千円程度から、高級家具や民芸箪笥なら数万円の値が付くこともあります。
目安として、ニトリや無印良品のシンプルなタンスであれば1,000~12,000円程度、岩谷堂箪笥など伝統的な高級タンスなら5,000~30,000円程度で買い取られる例があります。もちろん状態が良いほど高値が期待できるため、事前に汚れを落としネジの緩みを締め直すなど手入れしておくと良いでしょう。
注意点として、古すぎるものや損傷があるものは買取不可となる場合もあります。特に大型タンスは需要が低く値段が付かないケースも珍しくありません。その場合は引取自体断られることもありますので、買い取り希望の際は写真を送るなどして事前査定してもらうと安心です。
オークションやフリマアプリ
メリット
- 自分で希望価格を設定できる
- リサイクルショップより高値で売却できる可能性
- 希少価値のある家具は高額落札の可能性
- 自宅から手続き可能
デメリット
- 必ずしも買い手がすぐ見つからない
- 大型家具は配送費が高くつく
- 梱包や発送手配を自分で行う必要がある
- 時間がかかる場合が多い
自分でネットオークションやフリマアプリに出品してタンスを処分する方法もあります。これらを利用すれば、自分で希望価格を設定して販売できるため、上記のリサイクルショップより高値で売却できる可能性もあります。
希少価値のあるアンティーク家具やブランド家具であれば、コレクターや愛好家が高額で落札してくれるケースもあるでしょう。しかし、オークションやフリマによる販売にはデメリットや手間も伴います。
必ずしも買い手がすぐ見つかるとは限らず、出品しても落札者が現れないことは珍しくありません。特に大型家具は配送費が高くつくため敬遠されがちで、地域限定の直接引取にしても買い手の範囲が狭まります。また、仮に売れた場合でも梱包や発送手配を自分で行う必要があります。
オークションやフリマは、時間に余裕がありタンスを少しでも高く売りたい人向けの方法です。写真映えするよう綺麗に清掃・撮影し、詳細な情報を載せることで落札率を上げる工夫も必要でしょう。出品から取引完了まで自己責任となるため、無理のない範囲でチャレンジしてください。
ジモティーなどの地域情報サイト
メリット
- 処分費がかからない
- まだ使える物を必要とする人に譲れる
- エコにも繋がる
- 登録・出品は無料
デメリット
- 地域の需要に合わないと貰い手が見つからない
- 日時調整や連絡のやり取りが発生する
- 約束を守らない相手だと時間を浪費する恐れ
- 受け渡し時の安全面に配慮が必要
近年利用者が増えているジモティーなどの地域密着型コミュニティサイトを使ってタンスを譲渡する方法もあります。ジモティーは不要になったけれど使える家具や家電を、地元の人同士で譲り合うための掲示板サービスです。
タンスを無料または安価で出品すれば、「欲しい」という近隣の方が現れて直接引き取りに来てくれる可能性があります。大型のタンスでも運搬手段のある人が取りに来てくれれば、自分は待っているだけで処分が完了します。
この方法の最大のメリットは処分費がかからないことです。譲渡なので基本的にお金は発生せず、廃棄手数料を節約できます。また、まだ使える物を必要とする人に譲れるためエコにも繋がります。
大阪市も「まだ使えるモノを地域内で譲ることができるサービス」としてジモティーの活用を紹介しています。登録・出品は無料で行えますので、一度試してみる価値はあるでしょう。
一方、デメリットや注意点もあります。まず、地域の需要に合わないと貰い手が見つからないことです。タンスは大物なので「欲しい」と思う人が近くにいなければ成立しません。掲載後しばらく反応がない場合は価格設定を下げるなど工夫が必要です。
また、直接取引になるため日時調整や連絡のやり取りが発生し、約束を守らない相手だと時間を浪費する恐れもあります。受け渡し時はトラブル防止のため身分のはっきりした相手と日中に人目のある場所で行う、できれば家族や友人に立ち会ってもらう、といった配慮も大切です。以上の点に気を付ければ、ジモティーは手軽で費用ゼロの有力な処分手段となります。
不用品回収業者に依頼
大阪市不用品回収センター
自分では運び出せない大きなタンスや、すぐにでも処分したい場合は民間の不用品回収業者に依頼する方法が確実です。専門の回収業者であれば、希望の日程に自宅までスタッフが来てタンスを運び出し、そのまま処分まで行ってくれます。
解体が必要な大型家具でもお任せできるため、手間をかけず短時間で処分できる点が最大のメリットです。
不用品回収業者に依頼する際に気になるのは費用面でしょう。自治体回収に比べると料金はどうしても高くなりがちで、タンス1点でも数千円から場合によっては数万円かかるケースもあります。
実際の費用はタンスの大きさ・重量・搬出経路(階段作業の有無)や業者ごとの設定によって幅があります。「トラック積み放題◯円」などパックプランを用意している業者も多く、他の不要品もまとめて処分したいときには割安になることもあります。単品回収の場合でも、複数社に見積もり依頼して比較することで適正価格が見えてくるでしょう。
業者選びで特に重要なのは信頼できる許可業者かどうかという点です。一般家庭の不用品を有料で収集運搬するには自治体から「一般廃棄物収集運搬業許可」を得ている必要があります。許可のない違法業者に依頼すると高額請求や不法投棄などトラブルの原因になりかねません。「大阪市許可 第○○号」といった記載がある業者か公式サイトで確認し、口コミ評判も参考に選定しましょう。
問い合わせ時に料金体系を明確に教えてくれるか、現地見積もりをしっかり行ってくれるかも見極めポイントです。
費用はかかっても「とにかく早くラクに処分したい」「自宅からの運び出しまで任せたい」という場合、プロの不用品回収業者は心強い存在です。大阪市内には多数の業者がありますので、許可の有無やサービス内容を比較検討し、安心して任せられる会社に依頼しましょう。
大阪市でタンスを処分する際によくある質問
タンスの処分方法まとめ
タンスを処分する方法は、大きく分けて「行政サービスを利用する」か「民間の力を借りる」かに分類できます。大阪市の粗大ごみ収集や持ち込み処分は費用が安く公的に安心できる反面、日程調整や自身での搬出といった制約があります。
一方、リサイクルショップへの売却やジモティーでの譲渡は費用負担なく処分可能ですが、相手探しや交渉に時間を要することもあります。引越し業者や家具店のサービスを上手に使えば、タイミング次第で手間なく片付けることもできるでしょう。どうしても自力では難しい場合は、費用はかさみますが不用品回収業者に依頼すれば短時間で解決できます。